脱毛をする部位の中でも最も人気が高い「ワキ」。
手軽に脱毛できることや、比較的値段が安いことから多くの人がワキのレーザー脱毛をしています。しかしここで気になるのが、ワキガの場合は脱毛ができるの?という点です。
欧米ほどワキガは多くありませんが「ワキガ体質」と呼ばれる人は日本人でも10人に1人と言われています。ハッキリ診断されてはいないけどワキガかも?と悩んでいる人は多く、実際にワキガに近い状態の方も少なくはないのです。
今回のテーマ
- 脱毛のときワキガであることを申告しないとダメ?
- ワキガでもワキの脱毛は出来る?
- 脱毛をしてワキガがひどくなったり治ったりすることがあるって、本当?
- ワキガの場合は脱毛の時に何を注意すればいい?
こういった気になるワキガと脱毛に関する情報について今回は詳しく解説していきます。
ワキガの人が脱毛する時はどうすればいい?
結論から言えば、ワキガであってもワキのレーザー脱毛は可能です。また、基本的にはワキガであることを申告する必要もありません。ただしいくつか注意すべき点もあるので詳しく解説します。
ワキガでもレーザー脱毛できる?
ワキガであっても、基本的には問題なくレーザー脱毛ができるので安心してください。ワキガだからといって脱毛の施術を断られることはありません。
ただし、ワキガの治療のために手術をしている場合は傷痕にレーザーが当たらないようにしなければなりません。この場合でも脱毛はできますが、最初に手術痕があることを申告しておきましょう。
カウンセリングの時にワキガを申告する必要はあるか
レーザー脱毛を行う前には肌質のチェックや脱毛する場所の確認を行うために、カウンセリングを受ける必要があります。
ワキガの場合は、このカウンセリングの時にワキガであることを自己申告すべきかどうか悩んでいる人も多いです。
基本的には、必ずしも申告する必要はありません。特に自分で「ワキガ体質かも」と感じているというだけならば、わざわざ言わなくても良いでしょう。
ただし、上記でご紹介したように手術痕がある場合などは申告しておいた方がいいので注意しておきましょう。
ワキガだから脱毛は恥ずかしい…実際はどう思われているの?
ワキガでも脱毛はできますが、「それでもやっぱり恥ずかしい」「臭いで不快に思われたらどうしよう」と考えて施術を躊躇してしまう方も多いでしょう。
そこで、実際にワキガでありながら脱毛をした方や施術者の声を調査してみました。
スタッフは数多くの人を施術しているので気にしなくてもOK
実際にスタッフに何か指摘されたという人はいませんし、ワキガで施術したことがある方の多くはワキガであることを申告せずに普通に脱毛をしています。
クリニックでは様々な脱毛の施術を行う人が非常に多くいます。スタッフの方も1日に何人もの人の施術を行うので、ワキガの方やワキガ体質で臭いが気になるような方の施術を行うこともあります。
また念のために直接スタッフの方に聞いたところ、たくさんの方を診ているため全く気にならないとのことでした。
特にクリニックならワキガ治療も行っているので、スタッフの方は日ごろからワキガの方を多くみています。全く気にすることはありません。
ワキガの臭いを抑える対処法を行ってから施術しよう
どうしても気になる方は、施術前に以下のケアをして臭いを軽減させておくといいでしょう。
ワキの臭いを抑える方法
- 汗をきちんと拭いておく
- 前日は野菜中心の食事をする
- お酒やたばこは控えておく
脱毛の施術時間はワキだと5分程度で終わる場合がほとんどです。時間も短いのできちんとケアをしておけばスタッフが気になることはまずないので安心してください。
脱毛でワキガがひどくなる?治る?本当はどっち?
ネットでは脱毛をすることで「ワキガがひどくなる」「ワキガが改善される」という2つの意見が見られます。
本当のところはどちらなのか…。レーザー脱毛がワキガに与える影響について知っておきましょう。
そもそもワキガとは?
ワキガとは、ワキの下にあるアポクリン腺と呼ばれる汗の腺から出る体臭によって引き起こされます。汗を出す腺にはアポクリン腺とエクリン腺があるのですが、アポクリン腺から出る汗は特有のイヤな臭いがあります。
薬を塗ることで臭いを抑えることができますが、根本的に改善するには手術が必要です。
脱毛とワキガに直接的な関係はない
前述したように、ワキガはアポクリン腺によって引き起こされるものです。
レーザー脱毛では毛穴のある細胞を破壊しますが、それによりアポクリン腺が増えたり活発になることも、無くなったりすることもありません。
つまり、レーザー脱毛とワキガに直接的な関係はありません。
ワキガ症状の改善や悪化は「気のせい」や「思い込み」
実は脱毛でワキガに影響が出たと感じる場合の多くは気のせいや思い込みであると考えられます。
汗は精神的な問題が影響して分泌量が増えることがあります。
「脱毛したから、前よりもワキの臭いが気になるかも?」と感じている場合や、その逆で「脱毛したからワキガが改善されたかも!」と感じていると、ワキの汗の量が減ったり増えたりすることがあるのです。
この思い込みによってワキガがひどくなった・治ったと感じることがあるようです。
脱毛とワキガに直接的な関係はありませんが、実際に脱毛後に明らかに臭いが気になり始めたという人もいます。その反対に臭いが気にならなくなったという方もいます。
ワキガがひどくなった・ワキガになったと感じる理由
このように脱毛後にワキガに影響が出たと感じるのには、いくつかの理由が考えられます。
ワキガが悪化したと感じる理由
2.汗の量が増える
ー精神的理由によるもの
ー毛が無くなり汗の流れる量が増えた
それぞれどうして影響が出たと感じてしまうのか、その理由についてご紹介します。
1.毛穴に汚れが溜まりやすくなる
レーザー脱毛は毛根のある部分の細胞をレーザーの熱で破壊します。この際に残った毛穴に臭いの原因となる皮脂や汚れが溜まることがあります。
キレイに洗ったり、毛穴に詰まった皮脂をぎゅっと絞って出してしまえば、臭いの原因が取り除かれます。注意して洗っていれば、レーザー脱毛による影響は起こりません。
もし何度も皮脂が詰まるような場合や毛穴が閉まっていて絞り出せない場合は皮膚科で処置を受けると簡単に改善されます。
2.汗の量が増える
脱毛後にワキの臭いが気になってしまう原因の多くは、脱毛後に汗の量が増えるからであると考えられています。脱毛後は一時的に汗の出る腺が刺激されて汗の量が増えることがあります。
一時的なものなので、本来はしばらくすれば汗の量は収まります。しかしその他にも以下の2つの理由により汗の量が増えてしまうことがあります。
精神的理由によるもの
汗は自律神経の一つである交感神経という部分でコントロールされています。交感神経はストレスなど精神的な負担がかかると活性化し、発汗を促してしまうことがあります。
一時的にでも「脱毛してから汗が増えた」と感じてしまうと、その後もずっと汗が気になり、意識が集中してしまいます。
このように意識が「汗が増えた」ということに集中してストレスがかかることで、慢性的に汗をかきやすくなる場合があります。
毛が無くなり汗の流れる量が増えた
毛がある状態であれば、毛に汗が付いて流れにくくなります。しかし脱毛により毛がなくなると、汗がそのまま流れ落ちてしまいます。
本来は汗の量は変わっていませんが、流れ落ちる分が多くなるので「汗の量が増えた」と感じることがあります。
症状は一時的ですぐに改善されることが多い
上記でご紹介した症状は、一時的なものですぐに改善されることが多いです。
- 皮脂や汚れが溜まらないように気を付ける
- 増えてしまった汗を減らす対処法を行う
以上の2点に気を付けていれば、もし汗の量が増えたり臭いが気になってもすぐに改善されるので問題ありません。決して脱毛の影響でワキガになることは無いので、安心してください。
脱毛後に汗が増えたときの対処法
もし脱毛後に汗の量が増えてしまったら、以下のような対処法を行いましょう。
1.ロールオンタイプの制汗剤を使う
制汗剤にはいろいろな種類のものがありますが、スプレータイプだと汗と一緒にすぐに流れてしまうことがあります。
量が多い場合はロールオンタイプや直接塗るクリームタイプなどを選びましょう。
2.ワキ汗を気にしすぎない
交感神経を刺激しないように、ワキ汗を気にしないことはとても大切です。
しかし気にしすぎないように意識するのも難しいですよね。そんな時はワキ汗対策グッズを使ってみるといいでしょう。
ワキ汗が気にならなくなるようなグッズを使えば安心です。
ワキ汗に有効な対策
- シャツなどに付けるワキ汗のパッドやワキ汗を防ぐインナー
- 汗じみが衣服に付かないようにするスプレー
3.ボトックス注射をする
何をしても汗の量が減らない、どうしても気になってしまうという場合は、ボトックス注射での治療が最適です。
ボトックス注射をすれば汗をかきやすい状況であったり、汗のことを気にしていても汗が全く出なくなります。
この治療は美容外科などのクリニックで行うことが可能です。一般的には、半年ほど効果が持続します。
ワキ脱毛によってワキガが治ったと感じる理由
ワキガがひどくなったと感じる人がいる一方で、反対にワキガが治ったと感じる人もいるようです。
ワキガが治ったと感じる理由
2.毛根付近の雑菌の繁殖が抑えられる
3.蒸れて臭いが発生するのを防ぐことができる
1.ワキ汗の量が減る
精神的な理由で汗が増えたと感じる方がいる一方で、同じく精神的な理由から汗が減ったと感じる場合もあるようです。
ワキのムダ毛がなくなりコンプレックスが改善されることでワキへの意識が薄れて今までより汗の量が減る可能性も十分にあり得ます。
2.毛根付近の雑菌の繁殖が抑えられる
毛根の付近には雑菌が多く繁殖しています。毛根があるとワキの毛穴に溜まった皮脂や汚れが雑菌のせいで酸化しやすくなり、臭いの原因になることがあります。
脱毛により毛根がなくなれば、雑菌の数は減少して臭いの原因も取り除かれます。これにより臭いが軽減されることが多いと言われています。
実際にクリニックのサイトなどでも「脱毛によりワキの臭いが改善されることがあります」と書かれている場合も多いです。
3.ワキが蒸れて臭いが発生するのを防ぐことができる
毛が伸びていて蒸れている状態は、湿度が高い状態になるということです。
雑菌は湿度の高い場所を好みますので、蒸れていると雑菌が繁殖しやすくなり臭いがきつくなることがあります。
毛がなくなれば汗をかいても蒸れないので臭いの原因である雑菌の繁殖が抑えられます。
ワキガの臭いが軽減されたと感じる人は多い
ネットでの口コミやSNSの書き込みなどを徹底的に調査した結果、ワキガがひどくなったという方よりも「ワキガの臭いが軽減された」という人の方が圧倒的に多いと感じました。
ワキガがひどくなったというよりも「汗の量が増えた」と感じる人は複数見られましたが、脱毛により臭いがひどくなったということはほとんどないようです。
気になる方はクリニックでのカウンセリング時にワキガへの影響などを質問してみましょう。
ワキガの人が脱毛するときの注意点
脱毛でワキガが悪化することはないと分かったら、次はワキガの人が脱毛をする場合の注意点をチェックしましょう。
基本的には問題なく脱毛ができますが、ワキガの症状の度合いなどによって気を付けるべき点もいくつかあります。
基本的に薬は塗ってはいけない
ワキガの治療中には臭いを抑える薬やクリームを使用することがあります。そのまま塗っても問題なく脱毛できる場合もあります。しかしクリニックや薬やクリームの種類によっては対応方法が変わる可能性があります。
クリニックで薬やクリームを塗ったまま脱毛して何かトラブルになったという前例はありません。しかし念のためその当日だけは塗らないようにするか、カウンセリングの際に塗っても大丈夫か聞いておきましょう。
ワキガ手術経験がある場合は申告しておこう
ワキガ手術による跡がある場合は、できるだけその部分を避けてレーザーを照射しなければなりません。
そのままでもトラブルが起きる可能性は低いですが念のため申告しましょう。
恥ずかしくて言えない場合は、電話で相談するのがオススメ
ワキガで脱毛するときの注意点や手術経験があること、薬やクリームがOKかという点を聞く際、カウンセリングで直接相談するのは恥ずかしい…。という方も多いでしょう。
直接言いづらい場合は、電話で確認しましょう。電話でなら直接言うよりも精神的に負担がかかりません。
施術するクリニックをどこにしようか迷っている場合は、カウンセリングの予約の際に電話でワキガについて相談してみて、スタッフの対応を見てから施術するクリニックを決めるのも1つの方法です。
クリニックならついでにワキガの治療も相談できる
ワキガの症状によっては、脱毛をする前にワキガ治療を行うよう勧められることもあるようです。
ワキガは薬を塗るなどして臭いを抑える治療方法もありますが、基本的には手術をしなければ根本的な改善にはなりません。
サロンではワキガの治療は出来ませんが、クリニックなら脱毛前にワキガ治療をすることも可能です。
良い機会なので気になるワキガも一緒に改善したい!と言う方はカウンセリングの際にワキガ手術の相場や詳しい方法についても一緒に相談してみるといいでしょう。
ワキガ治療もできるオススメの脱毛クリニック
ワキガ治療を検討しているのなら、ワキガ治療も一緒に行える脱毛クリニックでの脱毛をオススメします。もしワキガ治療が必要だと感じた場合、脱毛しかできないクリニックの場合は別途美容皮膚科や皮膚科に通わなければならず、手間がかかってしまいます。同じクリニックでワキガ治療も脱毛もできれば便利ですし、知識のある専門の先生に相談することもできます。
ワキガ治療もする脱毛クリニック
湘南美容外科クリニック・・・ワキガの程度によって7種類の治療方法を行っています。1万円程度のボツリヌス治療、3万円前後のボトックス治療といった低価格のものから、しっかり治療する30万~40万程度の手術など様々な治療方法があり、症例数も8万件以上あるので安心できます。
KMクリニック・・・キャンペーン価格適応でボトックス治療が36,000円~。医療用の制汗剤が7,000円という低価格の治療プランもあります。
ワキガと脱毛に直接の関係はないので安心して脱毛しよう!
ご紹介したように、ワキガになった・治ったと感じる方がいるのにはいくつかの理由がありました。まとめると以下の2つがこの「誤解」の大きな原因であると言えます。
- 脱毛により汗の量が変化すること
- 汗の臭いの原因が改善されたり逆に増えること
レーザー以外の脱毛方法でも毛がなくなることによってこの2つが起きる可能性があるので、サロンでのフラッシュ脱毛などでも同じような現象が起きる可能性があります。
ワキガとレーザー脱毛には直接の関係はありません。ワキガにレーザーをあてても副作用などが起きることは無いので、安心して脱毛の施術を行いましょう。
またクリニックでなら脱毛と一緒にワキガの治療や手術を行うことも可能です。ワキガが気になっている方は脱毛のカウンセリングのついでに一度相談してみましょう。
脱毛することでワキガに影響があることが懸念されるが心配はいらない。
- レーザー脱毛とワキガに直接的な関係はない
- ワキガ症状の改善や悪化は「気のせい」や「思い込み」
- ワキガの臭いが軽減されたと感じる人は多い
- ワキガを気にするなら脱毛と一緒に治療することも出来る